
今回のコラムは「中小企業成長加速化補助金(2次)の活用方法」についてです。
先日、公募要領が公開され、将来の売上高100億円を目指す中小企業の皆様にとって大きなチャンスとなる「中小企業成長加速化補助金(2次公募)」の概要が明らかになりました。
今回の補助金は、最大5億円という破格の支援額が魅力ですが、その分、求められる要件や計画の精度も高いものとなっています。
そこで今回は、公募要領に基づきその概要と具体的な活用方法を専門家の視点で解説いたします。
目次(各項目に飛べます)
中小企業成長加速化補助金とは
中小企業成長加速化補助金とは
本補助金は、日本経済の「稼ぐ力」を底上げし、地域経済に大きな波及効果をもたらす「成長企業」を創出することを目的としています。
具体的には、将来的に売上高100億円を目指し、大規模な設備投資や事業拡大に取り組む中小企業を国が強力にバックアップする制度です。
中小企業成長加速化補助金(2次公募)の概要
今回の2次公募におけるスケジュールと支援内容は以下のとおりです。
【スケジュール】
公募開始:2025年12月26日
申請期間:2026年2月24日から3月26日15:00まで
採択発表:2026年7月下旬以降
を予定しています。
申請には「GビズID」の取得が必要となり、発行には2週間程度かかる場合があるため早めの準備が必要です。
【補助率と限度額】
補助率:対象経費の1/2以内
限度額:最大5億円
ただし、建物費・機械装置費・ソフトウェア費等の合算である「投資額」が税抜き1億円以上であることが必須要件となっており、大規模な投資計画が前提となります。
▼詳細は以下のリンクをご確認ください。
(100億円企業 成長ポータル)
https://growth-100-oku.smrj.go.jp/
中小企業成長加速化補助金(2次)の活用方法
本補助金では事業拡大に不可欠な有形・無形の資産投資が幅広く対象となりますので、具体的な5つの活用シーンを解説します。
① 建物費
生産拠点となる工場の新設や物流倉庫の増築、さらには店舗の改修などが対象です。
単なる土地の購入や賃借は対象外ですが、投資計画の実施に不可欠な施設の建設には単価100万円(税抜)以上の経費から申請が可能です。
② 機械装置費
製造ラインの自動化を図るための工作機械や検査効率を高める測定工具などの購入が該当します。
既存設備の単なる入れ替え(更新投資)ではなく、生産能力を飛躍的に向上させるための投資であることがポイントです。
また、リースやレンタルによる借用費用も補助事業期間分であれば対象に含まれます。
③ ソフトウェア費
DX(デジタルトランスフォーメーション)を推進するための専用システム構築やクラウドサービスの導入に活用できます。
事務機器としてのパソコン本体などは対象外ですが、生産管理システムやERPなどの構築費用、サーバー利用料などは広く認められます。
④ 外注費
自社で完結できない高度な加工や設計、製品検査などを外部に委託する際の経費です。
補助事業を遂行するために必要な一部の業務を専門業者へ請負・委託する場合に利用できますが、計画作成そのものの代行費用は対象外となる点に注意が必要です。
⑤ 専門家経費
事業を成功に導くための技術指導や経営助言を受けるためのコンサルティング費用です。
大学教授や弁護士、中小企業診断士といった専門家を招聘する際の謝金や旅費が対象となります。
外部の知見を取り入れ成長戦略の精度を高めるために有効な項目といえます。
まとめ
中小企業成長加速化補助金は単なる資金援助ではなく、日本を牽引する「100億企業」への脱皮を促す国家プロジェクトです。
投資額1億円以上という高いハードルはありますが、5億円の支援は企業の未来を大きく変える可能性を秘めています。

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福岡県春日市・那珂川市の税理士・公認会計士 河鍋 優寛でした。
この記事の執筆者

公認会計士・税理士
大学4年次に公認会計士試験合格後、大手監査法人と税理士法人を経て、河鍋公認会計士・税理士事務所を開業。
資産税(相続税・贈与税・譲渡所得)の実務経験もあることから、会計顧問から資産税までご相談いただけます。
専門分野は会計、税務顧問・IPO支援&相続・事業承継です。