
今回のコラムは「省力化投資補助金 (カタログ注文型)」についてです。
昨今の深刻な人手不足に直面している経営者の皆様にとって業務効率化を後押しする「省力化投資補助金」は非常に心強い制度です。
しかし、いざ導入を検討すると一般型とカタログ型の2パターンがあり、自社にはどちらが最適なのか判断に迷うケースも少なくありません。
目次(各項目に飛べます)
省力化投資補助金:一般型とカタログ型の違い
随時受付中の中小企業省力化投資補助金(カタログ注文型)は、人手不足に悩む中小企業が、あらかじめ登録された汎用製品をカタログから選んで導入することで、迅速かつ容易に補助金を受け取れる制度です。
一般型との最大の違いは、「手軽さ(カタログ選定・書類の少なさ)」と「カスタマイズ性(オーダーメイドか否か)」です。
対象設備:既製品か、オーダーメイドか
カタログ注文型
事前に登録されたカタログ(省力化製品ポータルサイト)に掲載されている製品(券売機、掃除ロボット、梱包機、会計ソフトなど)から選びます。
一般型
自社の現場に合わせて個別に設計・開発する機械やシステムが対象です。
手間と採択:簡単随時か、詳細公募か
カタログ注文型
書類に不備がなければほぼ採択される、初心者向きの制度です。
一般型
詳細な事業計画が必要で、審査があります。
補助額:小規模か、大規模か
カタログ注文型【上限1500万円】
50万〜150万円規模の投資が多く、手軽に少額の支援を受けるのに適しています。
一般型【上限1億円】
上限1億円と大きく、大規模な設備投資向きです。
▼詳細は以下のリンクをご確認ください。
(省力化投資補助金)
https://shoryokuka.smrj.go.jp/
「カタログ注文型」のメリット
カタログ注文型のメリットは以下のようになります。
随時申請可能でスピード感がある
決まった公募期間を待つ必要がなく、自社のタイミングで申請から導入までを進められます。
現場の「今すぐ何とかしたい」というニーズに即座に応えられる点が魅力です。
事務負担が圧倒的に軽い
ゼロから事業計画を練り上げる必要はなく、カタログから製品を選ぶプロセスが中心です。
そのため、書類作成にかかる社内リソースを最小限に抑えることが可能になります。
採択の予見可能性が高い
「リストにある製品を選ぶ」という形式をとるため、要件を満たしていれば不採択になるリスクが低い傾向にあります。
確実な予算組みを行いたい経営者にとって、この安心感は大きなメリットです。
まとめ
労働力不足という課題を抱える中で、ITやロボットの力による省力化はもはや避けて通れない経営戦略の一環となりました。
中でも「カタログ注文型」は、これまで補助金を敬遠していた企業にとっても非常に使い勝手の良い制度です。
この記事の執筆者

公認会計士・税理士
大学4年次に公認会計士試験合格後、大手監査法人と税理士法人を経て、河鍋公認会計士・税理士事務所を開業。
資産税(相続税・贈与税・譲渡所得)の実務経験もあることから、会計顧問から資産税までご相談いただけます。
専門分野は会計、税務顧問・IPO支援&相続・事業承継です。