2025.06.09

【会社標本調査】赤字法人が6割で増加傾向

今回のコラムは「会社標本調査」についてです。

国税庁はこのほど、2023年度分の「会社標本調査」の結果を発表しました。

資本金階級別・業種別に法人企業の実態をサンプル調査したものです。

租税収入の見積り、税制改正、税務行政運営などの基礎資料とすることを目的に実施しています。

今回が第74回目の調査で、約296万社をサンプルとして調査しました。

それによると、利益計上法人数は前年度比1.9%増の115万3,514社。

3年連続の増加で過去最大となりました。

その一方、欠損法人数も同1.5%増の180万3,203社と、4年連続で増加。

全法人に占める欠損法人の割合は61%で、5社のうち3社が赤字となっています。

営業収入金額は同2.2%増の1,760兆1,788億円。

3年連続の増加で過去最高となりました。

所得金額は同14.7%増の91兆7,696億円。

4年連続の増加で、こちらも過去最高です。

法人税額は同15.1%増の16兆3,976億円で、前年度より2兆1,533億円増加。

所得税額控除は同18.4%減の3兆8,819億円、外国税額控除は同47.0%増の1兆2,047億円で、金額ベースでは所得税額控除が8,745億円の減少、外国税額控除が3,852億円の増加となっています。

繰越欠損金の当期控除額は同17.4%増の10兆9,697億円、翌期繰越額は同2.6%増の77兆5,219億円でともに増加。

交際費等の支出額は同16.8%増の4兆1,841億円で2年連続の増加。

寄附金の支出額は同33.4%増の1兆3,702億円で、4年連続の増加となっています。

河鍋 優寛

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福岡県春日市・那珂川市の税理士・公認会計士 河鍋 優寛でした。

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