
地域経済を支える中小企業の皆様にとって、メインバンクとの付き合い方は経営を左右する極めて重要な要素です。
先日、金融庁が公表した「地域金融力強化プラン」によりその関係性は「貸し手と借り手」から「共に成長するパートナー」へと劇的に変わろうとしています。
目次(各項目に飛べます)
地域金融力強化プランとは
金融庁が地方銀行などの地域金融機関に対し、地域経済への貢献をより促すための指針です。
単なる融資にとどまらず、地元企業の経営改善やデジタル化、事業承継などの課題解決を深くサポートすることで地域経済の活性化と金融機関自身の持続可能な成長の両立を目指す取り組みを指します。
▼詳細は以下のリンクをご確認ください。
(金融庁)
https://www.fsa.go.jp/news/r7/20251219/20251219.html
地域金融機関に求められる役割
「お金を貸す場所」から「伴走者」へ
金融機関が一方的に審査を行うのではなく、企業の経営課題を深く共有し解決に向けて共に歩む姿勢が重要視されています。
定期的な対話を通じて、現状の課題を早期に発見するとともに、具体的な改善策を一緒に練り上げる、まさに「伴走者」としての役割が期待されます。
事業性融資の推進
不動産担保や経営者保証に過度に依存せず、事業そのものの収益性や将来性を正しく評価して融資を行う仕組みが強化されます。
これにより、独自の技術や優れたビジネスモデルを持つ企業が過去の財務データだけでなく、未来の可能性に基づいて柔軟に資金調達を行える環境が整いつつあります。
地域の官民連携の加速
自治体や商工会議所、他の専門機関と密接に連携し、地域全体で企業を支えるネットワークの構築が急がれています。
一金融機関の枠を超えて、地域のリソースを最適に組み合わせることでより実効性の高い経営支援を提供することが大きな狙いとなっています。
中小企業の価値向上に向けた活用ポイント
① 「本業の課題解決」への踏み込んだサポート
売上の拡大やコスト削減といった本業の悩みに対し、金融機関が持つ豊富な知見や他社事例を積極的に活用しましょう。
ITツールの導入による業務効率化など、専門的な知識が必要な分野でも金融機関を通じて最適な外部ソリューションの提案を受けることが可能です。
② 事業承継やM&Aなど、次世代へのバトンタッチを円滑に
後継者問題は多くの企業が直面する課題ですが、早期から金融機関に相談することで親族内承継からM&Aまで幅広い選択肢を検討できます。
資産の整理や法的な手続きを含め、専門的なアドバイスを受けながら進めることで企業の価値を損なうことなく次世代へ繋げられるでしょう。
③ 専門家や他企業との「橋渡し役」としての活用
金融機関は地域最大の情報ハブであり、ビジネスマッチングの機会を豊富に持っています。
新しい取引先の開拓や、技術提携を検討する際、信頼できる仲介者として金融機関を介在させることで、リスクを抑えながら迅速にビジネスネットワークを広げることが可能になります。
まとめ
今回の「地域金融力強化プラン」は企業の皆様が金融機関を「資金の出し手」としてだけでなく「伴走者」として活用できるチャンスを広げるものです。
受け身の姿勢ではなく、積極的に自社の課題を共有することで 新たな成長のきっかけが見つかるはずです。

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福岡県春日市・那珂川市の税理士・公認会計士 河鍋 優寛でした。
この記事の執筆者

公認会計士・税理士
大学4年次に公認会計士試験合格後、大手監査法人と税理士法人を経て、河鍋公認会計士・税理士事務所を開業。
資産税(相続税・贈与税・譲渡所得)の実務経験もあることから、会計顧問から資産税までご相談いただけます。
専門分野は会計、税務顧問・IPO支援&相続・事業承継です。