
今回のコラムは「高齢者を対象とした住宅ローン(リ・バース60)」についてです。
国土交通省は、高齢者世帯の住宅耐震化を促進するため、住宅金融支援機構のリバースモーゲージローン「リ・バース60」を活用した耐震改修融資の新制度を設けます。
金融機関への利子補給を実施することにより、利用者に対して無利子または低利子で資金提供できるようにする方針です。
「リ・バース60」は高齢者を対象とした住宅ローンで、住宅金融支援機構と提携する民間金融機関が窓口となって提供しています。
毎月の支払いは利息分のみとし、元金は利用者の死亡時に担保物件の売却代金などで一括返済する仕組みです。
国交省の案では、利用者が70歳以上であれば利息分の支払額もゼロにします方針。
国が金融機関に利子補給することで、利用者は金利負担分まで実質的にゼロとなるわけです。
早ければ今年度末までに新制度を整備し、金融機関が新基準に沿ったローンを提供できるようにしたい考えとのこと。
新たな制度では、耐震改修を条件に、利用者が70歳以上の場合は利息分の支払額もゼロにします。
元金分はもともと返済していないので、毎月の支払額が実質ゼロとなります。
60歳以上70歳未満の場合は、本来の金利の3分の2を国が利子補給し、利用者の金利負担を3分の1に抑えます。
対象となる耐震改修としては、柱の補強や屋根の軽量化などを想定しています。
国が住宅金融支援機構に出資した上で、機構が資金運用して財源を捻出し、金融機関への利子補給に充てます。
対象となるローンの金利には上限を設定。
24年度の補正予算で確保した21.6億円をこの事業に投じる考えです。

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福岡県春日市・那珂川市の税理士・公認会計士 河鍋 優寛でした。
この記事の執筆者

公認会計士・税理士
大学4年次に公認会計士試験合格後、大手監査法人と税理士法人を経て、河鍋公認会計士・税理士事務所を開業。
資産税(相続税・贈与税・譲渡所得)の実務経験もあることから、会計顧問から資産税までご相談いただけます。
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